AQUOS BD-W2600のB101エラーを修復する
管理人が愛用しているシャープのブルーレイレコーダーが、いよいよを以ってご臨終の時を迎えようとしていました。
このブルーレコーダーを買ったのは遡ること6年ほど前.....であるから、2014年製のAQUOSブルーレイレコーダーということになります。
ご参考までに、型番はBD-R2600 2TBのモデルです。
気になる症状の詳細はというと、電源を入れて何らかの操作をしようとすると本体液晶表示部のHDD/BD/DVDランプ(下記画像の黄色枠部分です⇩。)が点滅したまま勝手にシャットダウンしてしまうという現象でした。
もちろん、その間にリモコンで入力しても何の反応もしてくれません。
ディスクトレーには恐らく小学生の息子が観ていたであろう何らかのDVDメディアが入っている事は確かでしたが、これすら取り出す事も出来ない状態です。
そして、勝手に電源が落ちる直前あたりに液晶パネルにB:101という謎のコードが表示。
この手のアルファベットと数字が混同した文字列って、大概はエラーコードだったりします。
で、このB101の原因を解決すれば再起もあるかな?と期待をしつつ、ググって原因究明に乗り出しました。
B101エラーは背面ファンの異常
本体液晶パネルに B:101 という 表示が出たことでエラーコードだな....ということを悟った管理人はとりあえずB101についてググりました。
それ以前にテレビ画面には「背面ファンが動作していません」との表示も出ていたので、もしかしたら背面ファンが何らかの動作不良を起こしているということは容易に察することが出来ました。
ファンの動作不良と言えば、大概はファンに付着したホコリが原因であるのは明白です。
PCにしてもファンというものは構造自体も単純でそうそう壊れるものではないからです。
たとえ地球が核で汚染されても電源が確保されている限り、半永久的に動作し続けるの恐らくはファンでありましょう。
「だったらホコリの付着程度で壊れないのでは!?」というツッコミは無しということで.....。
更に言うと、HDDの挙動も気のせいかおかしいような....。
HDDに原因があるという根拠は特に無かったんですけど、なんといってもBDレコーダーなので、壊れる箇所と言ったらHDD、ディスクトレー、BDピックアップレンズのいづれかという程度との想像はつきます。
その徴候としては、前項で指摘した本体表示部のHDD/BD/DVDランプがやたらとHDDばかりが点滅しているので、HDDのクラスタエラーが原因か?とも考えました。
ググっているうちに実際にクラスタエラーに遭遇されたかたの記述を目にしたこともあったので。
結果論としてSHARPのBDレコーダーに限ったことかも知れませんが、背面ファンが動作しなくなると機器の動作自体を停止してしまうということをこの時点で学習したのでした。
背面ファンのホコリを除去する
まずは安全のため、本体から電源ケーブルを抜きます。
本体カバーのネジは側面に4箇所、背面側に3箇所、いづれもプラスネジです。
ネジを外すと簡単に本体ケースが外れます。
外してみてビックリ!!、あららら、やはり背面ファンにはホコリがぎっしりと付着しているのが分かります。
ファンどころか、その周辺の機器にも恐らくファンに付着していたほこりが飛散したと思われる残骸がちらほら。
しかし、この程度のホコリで動作不良を起こすものか!?。
確かに、この6年間オーディオラックに入れっぱなしでたま~にレコーダーを引っ張り出して掃除機でホコリの一つでも吸ってみればいいものを、本体表面を水拭きするくらいで、裏面のホコリ取りなんてほぼ皆無でした。
では、早速ファンの掃除に入ります。
下画像の中心部分、黄色枠で囲われた部分にファンの電源ケーブルのコネクタがメイン基板に刺さっているのが分かります。
これをラジオペンチなどで引っこ抜きます。
根本のプラスチック部分をしっかりと抑えて抜きます。ケーブル自体を引っ張らないように注意です。
画像がなくて恐縮ですが、ファンの背面側にもプラスネジが2箇所ありますので、このネジを外せばファンが取り外せます。
つまり、ファンは本体に背面側から2本のネジで止まっていて、メイン基板から電源を取っているだけ。簡単ですね。
あとは、ティッシュなどを細く丸めてファンに付着したホコリを除去していきます。
ファンの中心にはモーターがありますので、水でジャバジャバは厳禁ですよ!。
最悪の場合、補足したティッシュを軽く水で濡らしで軽く絞ったものを使用しても良いでしょう。
水滴が垂れるようだとまずいので濡らした後は水滴が垂れない程度に絞ります。
綿棒なども有効です。
さらには、エアダスターとかがあればもっと簡単かも知れません。
ホームセンターとかにも売ってます。
で、キレイになったファンを元の位置に組み込みます。
余裕があれば、周辺のホコリもこの際除去しておきましょう。
動作テスト
カバーを締める前に動作テストをしてみます。
電源ケーブルをつなぎ、本体の電源をいれてみます。
すると「ウォ~~ン」と掃除したばかりの背面ファンが中低音的なハーモニーを奏でながら動き出すことが確認出来ました。
この時点でファンが回らなければ恐らくファンはアウトです。ファンの部品単体購入を検討してください。
電源を入れると、本体の液晶表示部分には「WEIT」の表示が出ました。
このところのトラブル中には表示されなかった文字列だけに「まともにうごくんじゃないか?」と期待に旨を高まらせます。
実際のところ、もう6年も使ったしそろそろ寿命かな....と感じていた部分もあったので、これで復活してせいぜい2~3年持ってくれれば、今回の延命措置は大成功です。
しかも、ファンの掃除だけなので、コストはゼロです!。
このWAITは、恐らくHDDの内容を読みにいっている時間のようです。
つまり、HDD全てのクラスターにSCANを掛けてるみたいです。
なので、結構な時間待たされました。
この間テレビにも接続していたんですが、テレビ画面には下記のような表示が出てました。
ここは焦らずにじっと待ちます。
感覚的には30分程度でしょうか?。
その後、問題なく使用出来るようになりました。
よって、今回の検証結果、B:101エラー はBDレコーダーの背面ファンのホコリの目詰まりが原因の一つであるとのことが分かりました。
もしかしたら、別の症状でも同様にB:101のエラー表示が出ることも予想されます。
もしも作業される方は、あくまでも自己責任において作業をお願いします。
今回の記事執筆にあたり、当方ではいかなる理由でも第3者が行った作業についての責任を負いかねますのであしからず。
掃除してもファンが回らない場合
清掃後にファンを本体に戻して電源を入れてもファン自体が回らない場合、ファン自体の故障の可能性もあります。
ファンは単品でも売ってます。
ファンが原因でない可能性もありますが、電源を入れてもファンが回らないのであれば可能性的には十分高いと思われます。
2,000円に賭けて見るもの安いかも知れません。
SHARPに修理を依頼した場合
追伸、今回の症状で仮にSHARPに送って修理を依頼した場合の修理料金は下記のとおり。
当方のHDDは2TBなので28,500円+税=31,350円ということになります。
ホコリの除去だけで3万円って!?そんなんだったら僕が10,000円で引き受けてやるって!!なんて.....笑。
もしも不安であれば、一度SHARPのウェブサイトの故障診断をしてみるのも良いかも知れません。
まとめ
背面ファンのホコリを除去しただけで30,000円を払うくらいなら、自分でやったほうが楽です。
新品に買い換えれば60,000円。
SHARPに修理を依頼しても30,000円。
自分でやれば0円。
あなたならどちらを選択しますか?。
プラスネジ10分程度とコネクターを1本抜いてホコリを掃除するだけです。
中学生の技術工作程度のスキルがあれば十分可能と思います。
もちろん、主婦のみなさまでも。
ドライバーくらい回せれば簡単です。
安全のため作業中は電源ケーブルを抜くことを忘れずに。
感電の恐れと金属部分同士が触れ合うことでのショートを防ぐためです。
作業は十分注意して行って下さい。
これらの作業が面倒な方は、いっそのこと新品をGETしてしまいましょう。
しかしたった6年で安くなりましたね.....。