はじめに
今回はクレジットカードについての記事です。
先日、成人式も日本各地で盛大に行われましたね。
成人になると法律的にも色々なものが解禁されますね。
お酒、タバコ、その他諸々......。
そこで自分専用のクレジットカードを持つ方も多いのではないでしょうか?
大抵のクレジットーカードは、18歳になれば保証人等の必要もなく契約する事が出来ます。
晴れて20歳の成人を迎えると自分の意思でクレジットーカードが持てるようになりますから、大人として認められたという実感もひとしおでしょう。
今回は、そんなクレジットカードを初めて持つという方の為のエントリーです。
使い方次第ではとても便利なクレジットカード
インターネットでのお買い物、いわゆるネット通販の年間売上は、2016年で13兆円規模を誇るほどの大規模産業にまで発展しました。
それには、我々個人がインターネットを通じてCD、書籍から中古車に至るまでを購入したことによる経済効果なのです。
ネットショッピングをするにあたっては、クレジットカードを持っていないと決済出来ないネットショップもありますから、クレジットカードに対する需要もそれに比例して契約率が上昇傾向にあることは言うまでもありません。ましてや、一人何枚までというクレジットカード所持の制限なんて無いですから、ついつい自分が日頃頻繁に使用するショップやショッピングモールなどで斡旋している付帯型のカードを複数枚持っていることも珍しくなくなりました。
今、手元に現金が無くても、クレジットカードがあればコンビニやスーパーでお買い物が出来ます。給料日まであと1週間というタイミングで財布に1.000円しかなくても生活が出来る、ホントに便利な世の中になりましたね。
しかし、クレジットカード会社を甘く見てはいけない
しかしながら、初めてクレジットカードを持つ方が意外と知られていないのが支払いの延滞です。
カード会社によっても違いますが、毎月の締日から締日までの利用金額をカード名義本人に請求して、翌月の指定日に本人名義の口座から引き落とされるというシステムはクレジットカードを持っている人なら大体分かっていると思います。
しかし、その引き落とし日に口座に残高がないと当然カード会社は引落し(債権の回収)が出来ません。
もし、後日にその事実を知った時は慌てずクレジットカード会社に連絡しましょう(これ、大事です)。
こちらからカード会社に連絡を入れると、今後の支払い方法の指示があります。
「何日までにここに振り込んで下さい」とか、「もう一度引落ししますので、口座にお金をご用意下さい」など。
1ヶ月目は、これで支払いを終了したとします。
クレジットカードの契約は信用の元に成立しています。
カードの申し込みをしたあなたをカード会社が信用してクレジットカードを発行する訳ですから、その規約を守らないと後からそれなりの制裁を受けることになります。
しかし、2ヶ月目、3ヶ月目にも残高不足で引き落としされなかった場合、ブラックリストと言われる金融事故登録をされてしまうことになります。
ブラックリストとは
金融業界では信用情報機関を通じて業者同士で事故情報(異動情報、借金の返済における事故)の個人情報を共有することによって、借金申込者の事故情報の有無を確認できるようになっている。申込者に借金を延滞したなどの事故情報がある場合、通常の金融機関では資金を貸出しづらくなる。
事故情報の有無が確認されて新たな貸出を拒否となった場合、借金申込者から見れば自分がブラックリスト(融資不適合者リスト)に掲載されてしまったという印象を与えて、このような言葉が発生したと考えられる。出典:Wikipediaより
実際にブラックリストというリストが存在してどこかの機関に保管されているわけではないそうです。
クレジットカードの延滞や携帯電話の料金の滞納を繰り返す事で、金融事故情報として各金融期間でその情報を共有されることを「ブラックリストに載る」とう表現をしているに過ぎません。
クレジットカードで分割して購入した.....という事は、つまり 借金をした ということに変わりはありません。
そして、携帯電話の延滞という話をしましたが、「何故、携帯電話なの?」と疑問に思った方もいると思います。最近の携帯電話は、機種の代金を2年の分割決済にして毎月の携帯電話の通話料と一緒に請求するというスタイルが一般的となりました。要するに、携帯電話の機種代金を借金して分割払いしている事になります。
先日、私もiphone7の契約のためにショップを訪ねましたが、見積もり段階でiphoneの256Gで10万円を超えていましたので一筆書かされ年収まで記入させられました.....笑。
なので、携帯電話の機種変更時には借金をして携帯電話を購入しているという事も忘れないでくださいね。携帯料金を3ヶ月延滞すると、電話を止められて不憫を強いられるだけではなく、乗りたくないリスト入りをさせられてしまう事になりますから注意が必要です。
ブラックリストに名前を入れられることで起こる事実
ブラックリストに載ることで将来的にできなくなる事を下記に箇条書きで記載します。
- 新しクレジットカードの審査が通らなくなる
- 車のローンを組めなくなる
- 住宅ローンをくめなくなる
- 携帯電話の契約が出来なくなる
- 銀行が相手にしてくれなくなる
- 経営者は事業資金の融資も受けられなくなり
一見、「なんだ、契約が出来なくなるだけか?」と思われるかも知れませんが、せっかく成人を迎えて全ての契約を自分名義で出来るようになったのに、それが出来なくなるという事実。それだけならいいですが、車のローンも通らない、携帯の機種変更すら出来ない、結婚しても住宅ローンも組めない...となると、将来全うな生活が出来ないどころか、「自分はブラックリストだ」という負い目を背負って生きていかなければなりません。
そうならない為にも、クレジットカード、携帯電話の支払いの延滞だけはしないように計画的に物事を考えていかなければなりません。
大事なことは、自分の現在の身の程を知ること。
誰しも月収/年収以上の買い物なんか出来ません。ましてや車を持っていれば車検や税金やら掛かりますし、友達の結婚式にも呼ばれれば高額のご祝儀を準備しなければなりません。
大きな買い物をする時にも、「本当に買って大丈夫かな」と現状を把握して本当に今必要なものなのかどうかをしっかり見極めて計画的に給料を使う事を考えなければなりません。
自分の経験談
ブラックリストに名前が刻まれた....といえばまた語弊になりますが、要するに金融事故として登録されてしまっても、普通に生活していればそれが周囲にバレる事はまずありません。
私達の個人情報はしっかり保護されていますし、その個人情報を取り扱う業界は守秘義務が義務付けられています。
しかし、いざ、何かの契約の際に窓口で「ローンが通りませんでした」なんていう場面に直面したとき、自己嫌悪に陥り人前を歩くのも抵抗を感じるようになります。
何故、こんな事が言えるのか。
実は、私も20代の頃、クレジットカードの怖さを知らず無計画でバンバン使ってしまい、2ヶ月続けて延滞してしまいました。故郷を離れ都会で生活して数年、なんとか一人で生計を立てたていた時の話です。延滞も3ヶ月目に突入しようかとした時、カード会社から「翌月に引き落とせなかった場合、事故登録として処理させて頂きます」という連絡が入りました。職場の先輩にも相談したら「お前、それヤバイぞ!」となった訳です。そこはすかざず、故郷の親に泣きついてお金を貸して貰いました。20万くらいだったと思います。
それからというもの、親に感謝しつつ自分で返済出来ない程の買い物は絶対にしないと心に誓いました。幸い、延滞分を2ヶ月目で全て払いきったので事故登録、いわゆる「ブラックリスト」には登録されずに済んだのですが、当時は街中を歩くのも電車に乗るのも会社に行くのにも気が引けて引きこもり寸前まで行きました。
まとめ
という訳で、今回はクレジットカードについてを簡単にお伝えしてみました。
使い方によってはとても便利なカードですが、使い方を一歩間違えたりカードそのものの取引を甘くみていると、後から困るのは自分なのです。
世の中には、このブラックリストに入っている方は実は大勢います。
みんなその事実を隠しながら生活しています。
しかし、いざ、自分の人生を豊かにしようと資産形成しようとした途端、ブラックリストが邪魔をして前に進めなくなる恐れがあります。
失敗しない人生を歩むためにも、しっかりとした知識の元で上手に使いたいものです。
という訳で、今回はクレジットカードについてお伝えしました。
それでは。