はてなブログからWordPressに引っ越し
現在私は、WordPressで4つのウェブサイトを運営している傍ら、はてなブログでも独自ドメインが使用できるPRO契約(有料プラン 月額600円)にて2つのブログを運営しています。
エックスサーバーのX10プラン(月額1000円)でサーバーをレンタルしている現状況にあって、はてな側でも月額で掛かる600円というのがどうも引っかかる訳です。
双方の経費を足すと、ドメイン代は別としても月額で1600円、年間で約20000円。
結構デカいですね.....。
エックスサーバーで4つのWordPressを運営していてもサーバー容量にはまだまだ余裕がある。
しかし、はてなブログの2ブログは最近更新も滞り気味。
はてな側でもGoogle AdSense とAmazonアソシエイトで収益化を図ってはいるものの、更新もその通りなので収益も微々たるもの、ドメイン代も稼げておらず何ともお金が勿体無いという訳なのです。
そこで考えたのがはてなからWordPressへの引っ越し。
管理の手間もエックスサーバーで一元化出来ます。
はてなブログでは過去3年間において、とても快適にブログを執筆していました。
なので、月額料金以外はそれほどネックになるものはありませんでした。
執筆環境もWordPressに近いものがあり、はてな内のブロガーさんも読者さんもかなりレベルの高い記事を執筆している肩が沢山います。
国内の無料ブログを数軒渡り歩いた私からすれば、そんな質の意味では国内のレンタルブログにおいてははてなブログはNo.1ではないでしょうか?。
でも、経費面の見直しを計りたいので、引っ越すことに決定しました。
本記事はWordPressを既に運営されている方向け
この記事を読んで下さっている方は、既にWordPressを運営されている方ということを前提に話を進めます。
と言いますか、WordPressを運営されている方がはてなブログよりもWordPressの価値観を認めた上で引っ越しを決意されたものという解釈で記事を書いていきますのでご了承下さい。
Googleも認めているほどにWordPressは検索にも強く、プラグインやテーマを変えることでウェブサイトとしてもブログとしても自由に運営ができますが、故にかなりの勉強をしないと初心者にはなかなか難しいものがあります。
でも大丈夫!、自分でも出来てますから.....。
Webにあまり強くない方は初期の導入の段階で挫折する可能性もありますので、もしもWordPress未経験の場合はレンタルサーバを借りて独自ドメインを取得し、WordPressのインストールが完了してサイトの立ち上げの準備が出来た段階で引っ越しの決断をされるほうは良いと思います。
少し乱暴な言い方かもしれませんが、この時点(サーバを借りてドメインを取得)でも既にお金が掛かっていることも忘れてはいけません。
エックスサーバー
WordPressは少々敷居が高いように思うかも知れませんが、自ら学ぼうとする意思の強さがあれば自ずと覚えられると思います。
WordPressのユーザー数は世界一を誇り、国内でも企業のウェブサイト、沢山のプロのアフィリエイターやブロガーが運営しているだけに、わからないことがあればググると大概のトラブルは解決出来ます。
しかし、WordPressはサーバをレンタルしないと使えませんので、レンタルサーバーの知識も同時に覚えていく必要があります。
はてなからWordPressに引っ越すメリット
WordPressは検索に強い
もはやブログ界の世界標準でもあるWordPress。
Googleの検索においては他の追従を許しません。
はてなブログでは上位表示出来ていなかった記事も、URLの設定やメタタイトル、ディスクリプションの設定を抜かりなく行えは、はてなブログと比べて上位表示される可能性が充分あります。勿論、それには記事自体の質や文字数、タグの設定など、当たり前の事が当たり前に出来ていての事です。
勿論、ライバルサイトと比較することも大切です。
ドメインパワー
はてな側でPro契約の独自ドメインで運営されていた方でしたら、はてな側で構築した年数や記事数、サイトの質に応じたドメインパワーをそのまま引き継げます。
しかしながら、記事のURLは変更になる可能性があります。
もしも、無料で運営されてきた方の場合、残念ながらそのドメインパワーははてなブログのもの。
〇〇〇〇.hatenablog.com
というURLの方は、独自ドメインを取得して一から育てていかなければなりません。
ドメインの取得であれば、管理パネルの使い方も比較的簡単でサポートも親切なムームードメインをおすすめします。
はてなブログとWordPressでは、記事URLの仕組み自体が全くの別物です。
はてなでの記事URLの公開設定を標準、タイトル、ダイヤリーいずれの設定にしていたとしても、引っ越し後は各記事のURLをWordPress仕様に変更せざるを得ません。
1記事あたりの検索順位は一時的に下がる可能性がありますが、そこそこのドメインパワーがあれば時間とともに回復できるものと思います。
いずれにしても、WordPressの記事URLの方が検索にとって有利なのは言うまでもありません。
しかし、WordPress側で記事URLを変更する際、日本語のURLに変更することはあまりおすすめ出来ません。見た目的にも日本語のURLは日本国内の検索に強いような印象を受けますが、サーバー側では一つのデータとして日本語を変換して扱われるため、実際のURLはとても複雑で長いURLとなってしまいます。
アルファベットでのURLに変換しましょう。
規約に縛られない
自分のサーバーで自分のサイトを運営しますので、どこぞのレンタルブログの制約を受けるという呪縛から開放されます。
はてなブログの場合、PRO契約だと独自ドメインで運用出来てAdsenseやAmazonアソシエイトなどのASPと契約してブログの収益化を図ることも充分可能ですが、過去にAdsenseで稼ぎ過ぎた為にはてなから垢バンを喰らったという記事を見た事があります(今現在は分かりませんが可能性はゼロでは無いでしょう)。
はてなブログは無料のままでブログを運営していると、はてな側から配信される広告が自分のブログに出てしまいます。そこそこPVを稼ぐブログであればこの広告収入はすべてはてな側に入る訳ですが、PRO契約をすれば独自がASPと契約した広告配信が可能となります。
でも、あまりにも稼ぎすぎると、はてな側にはあまりよく思われないみたい。
WordPressで運営するとそのような呪縛からも開放されます。
しかしながら、ASPと契約して広告配信を受けている場合、そのASPの規約は遵守です。
特に Adsense や Amazonアソシエイト は規約が厳しくて有名ですので注意が必要です。
多くのテンプレートとプラグイン
WordPressはオープンソースなので、世界中の数多くのクリエイターさんたちが日々WordPressのテーマ(テンプレート)やプラグイン(追加機能)を製作しています。
テンプレート(テーマ)の数は無料から有料に至るまで、はてなブログの比ではありません。
はてなブログでも素晴らしいテーマが沢山ありますけどね。
有料のテンプレートもありますが、アフィリエイトでしっかりと収益化を図りたい場合や他のWordPressユーザーとの差別化を図りたいのであれば断然有料テンプレートをおすすめします。無料のテンプレートとは質感もSEO対策機能もダンチの差があります。
プラグインはWordPressサイトに追加機能を加えることが出来ます。スマホで言うところのアプリのようなものと考えて良いでしょう。その種類はブログパーツ的なものからSEO対策のもの、自動でサイトマップをgoogleに送信してくれる機能などなど、数多くのプラグインが存在していて、その殆どは無料で使えます。
これははてなブログでは絶対に真似出来ない機能でもあります。
カスタマイズが自由自在
前項の事からも分かるように、サイトのカスタマイズはテーマとプラグインを選ぶだけで簡単に出来ますが、WordPress自体にも標準の機能としてある程度のカスタマイズが出来るようになっています。
さらに気の利いたテーマやテンプレートを選ぶだけで、その戦闘力は数倍に跳ね上がっていき自分好みのウェブサイトを作る事が可能です。
むしろ、ウェブサイト構築において出来ない事を探すほうが難しいのがWordPress。
それだけ柔軟にウェブサイトの構築が可能なのです。
ライバルのウェブサイトよりも優位に立ちたいのなら、断然WordPressです。
もしも、ライバルが既にWordPressでの運用をしているのでしたら、とことん吟味した上でWordPressに引っ越す事をおすすめします。
はてなからWordPressに引っ越すデメリット
これまでWordPressに引っ越した場合のメリットについて書いてきましたが、正直なところ実はデメリットのほうが多いです。
現在はてなブログにある記事数と文字数、画像の枚数によってもその難易度は変わりますが、言うまでもなくそれらが多ければ多いほど手間暇が掛かると思って下さい。
なかなか一筋縄では行きませんので。
多少重複する内容もありますが、出来る限り整理して書いてみます。
■引っ越し直後に起こるべき事
記事URLは変更になる(変更する)
はてなブログの場合、URLはダッシュボードの 設定 ▶ 詳細設定 の6番目で変更が出来ます。
その際、
- 標準フォーマット
- タイトル
- ダイアリー
の3つのタイプから選択が出来ますが、あなたはどのタイプでしょうか?。
しかし、いずれのタイプを選択したとしても、このURLははてなブログ独自の記事URLとなりますので、いずれWordPressに引っ越した直後は一つひとつ修正を加えることになります。
WordPressの場合、
ドメイン名 / カテゴリー / 任意の文字
がURLとなります。
この最後の任意の文字というのが厄介で、とかく日本語の文字列をいれたくなるのが日本人の性なのですが、先に説明した通りで日本語を入れるのは基本的にはNGです。
出来る限り(というか絶対!)アルファベットを入れたほうが、後の検索順位にはいい方向で作用しますのでアルファベットで記入しましょう!。
URLに日本語を使ったとしても、サーバー内では全てが記号に変換されてしまうので検索に対しての有効性は殆どありません。むしろ、記号に変換された時点で人間には解読不能な長いURLとなってしまうので検索には不利になります。
一見すると日本語のURLにしたほうが検索に強い感じがしますが、WordPressにはSEO対策のために記事の一つひとつにメタタイトルとディスクリプション、キーワードの設定が出来るようになっています。
URLで小細工をしなくても、検索エンジンにはしっかりと記事のキーワードを拾ってもらう仕組みが出来上がっているので、その点は安心してください。
はてなブックマークを引き継げない
はてな内でもそこそこの検索需要が見込めていて、読者も2~300二人程度いらっしゃった方なら、ブクマ数も相当数稼いで居たかも知れません。
ブクマこそがはてなブログで長期間にわたり記事を執筆して来られた集大成とも言えるかも知れません。
しかし、WordPressに引っ越した際は、これらが引き継げません。
ブクマ数が多ければ、ブクマからの検索流入もかなりの数が見込めてPV↑の恩恵にも預かれるのですが、この恩恵は引っ越しと同時に切り捨てなければなりません。
よってPVはかなり落ちると思います。
既にアフィリエイトブログ、特にAdsenseをやられているのなら、PVが落ちるというのは致命的かも知れません。しかし、将来的にはWordPressでやっていたほうがPVが上がる率は高くなると思います。
目先の収入にとらわれるか、将来的に安定した検索流入を見込んで一時的なPVダウンを受け入れるか、決断しなければなりません。
「社長!ご決断を!!」
引越し後にやるべき作業
画像はリンクになる
記事のエクスポート自体はそれほど難しいものではありません。
エクスポートした記事をWordPressに読み込むことも簡単です。
しかし、そこからが難題。
WordPressに読み込んだ記事を 投稿 ▶ 投稿一覧 から記事を一つ選んて編集画面に行ってみて下さい。
WordPressの編集画面にはまだ慣れていないかも知れませんが、すぐに慣れます。
記事を書き込むスペースの右上にビジュアルモードとテキストモードを切り替えるタブがありますので、テキスト(HTML)モードにしてみてください。
分かりづらいのでコードを拡大します。
<ing class="hatena-fotolife" titile=~~~>
つまり、画像は全てはてなフォトライフからのリンクとなっています。
画像データの多い記事であればあるほど、ユーザーがブラウザに記事を読み込む際にはてなのサーバーまで画像URLのリンクを読みに行かなければなりません。
これによりページの読み込み速度も遅くなるし、通信状態の悪い場所からアクセスしているユーザーには劣悪な読み込み速度を提供する事になそうです。
また、もしもはてなのサーバーがダウンしてしまったら、最悪画像のデータだけが読み込めないという事にもなり兼ねません。
もっと恐ろしい事に、この事を知らずにはてなブログを解約などしてしまったら、その画像データは一生手元に戻って来ない事になります。手元にデータがあれば幸いですが、記事を参照しながら手元にある膨大な画像と照らし合わせてWordPress内に画像を埋め込んでいくというのも骨が折れる作業となりそうです。
因みに、はてなフォトライフからの一括ダウンロードは、大変敷居が高そうなそうな作業でした。
これについては、はてなブログの たりんこ (id:takiji13) さんが記事にされておりましたので、リンクを張っておきます。
私も挑戦しようと試みましたが挫折しましたので、今は一つ一つ手作業でダウンロードしながらWordPressの記事に貼り付けしています。
”heightタグ”が無い
将来的にブログのAMP化を行う予定があるのでしたら、画像のコードにも注意が必要です。
はてなブログの記事にUPした記事は全て はてなフォトライフ で管理されますが、このはてなフォトライフには画像の高さを指定するコードである Heightタグ の概念が残念ながら無いようです。
一応、はてなブログでは、PROユーザー向けにAMPの配信が出来るサービスを2016年から国内ブログでは初めて提供しているようですが、今回のこの記事の内容のようにWordPressにはてなブログからの記事をインポートしただけの状態(フォトライフから画像をリンクさせている状態)のままでは、heightタグが反映されないようです。
これは google search sonsole からのエラーの通知で判明したことでした。
AMP(Accelerated Mobile Pages)にとって、イメージファイルのタグが不正であるというのは致命的です。
早い段階で対処しないとページランクを下げられる可能性も否定出来ないので、出来る限り早い段階でフォトライフから画像をダウンロードして記事内のリンク画像を削除して差し替えをしたほうがいいかと思われます。
はてなキーワードリンクが有効のまま
気にしないのであれば気にしなくても良いかも知れませんが、ご丁寧にはてなリンクがそのままの状態で記事がインポートされてます。
はてなキーワードとは、あなたが書いた記事の一語一句の中から「はてなキーワード」にあるデータベースにリンクさせて、その単語の意味を記事中に自動的に埋め込むという機能です。
WordPress側で記事の編集で一つひとつ削除していかなければなりません。
特にはてなキーワードが「邪魔だ」と思われないのでしたら、勿論そのままでも結構です。
はてなPRO版では、設定で 「キーワードリンクを付与しない」にチェックマークが付いていたので、これもHTMLコードに反映されているものと思いきや、これは はてなブログ内でのみ摘要されていた機能 のようです。
WordPressユーザーとなったら、一からWordPress仕様に戻す事になりそうです。
結構たいへんです....汗。
h2タグがh3タグになっている
はてなブログではh1タグが記事の見出しで、h2が 大見出し1 になっていたと思います。
これはWordPressでも一緒なのか?と思いきや、WordPressに読み込んだ直後のHTMLコードを見てみると、h2で設定したたはずの見出しが全てh3タグ(見出し2)になっております。
「なんで!?」
と首をかしげましたが、結局これも全て手作業で直さなければならなくなりそうです。
サムネイル画像の設定がない
これははてな側のテーマ(テンプレート)の影響も受ける事なのかも知れませんが、サムネイル画像の設定が消えている??。
WordPressにもテーマによってですがサムネイル表示出来るものが殆どな訳ですが、はてな側で記事を執筆時にサムネイル指定したはずの画像が指定されていない、つまりWordPress側で再度サムネイルを設定してやらなければなりません。
記事の修正をする際に、はてなリンクからの画像を削除して、はてなからダウンロードした画像をWordPressの記事に埋め込む作業が終了した時点で最後にサムネイル画像の指定をしてやればいいだけの話なのですが、まぁ面倒ですよね。
でもやらなければなりませぬ!!。
結果、HTMLコードが汚い.....
なので、はてなから引っ越した直後のHTMLのコードは非常に複雑で汚いです。
イメージは全てはてなフォトライフからのリンクのコードになってるし、キーワードリンクものそままだし、コードを見た瞬間血の気が引きました......。
全て直せば......
これらを全て修正すれば、きれいなHTMLコードになりますし、画像のリンクもありませんのでページの読み込み速度だって速いはず!。
如何せん画像に関しては、はてなフォトライフからのリンクでそれが自分のアカウントだとしても、なんか他人の画像を常にお借りしているような錯覚にも陥りそうです。
私の場合、引っ越しが終わった時点で200記事中まだ25記事くらいしか修正が出来ていません...。
まぁ、search console からのエラーの通知が来たら、そのページだけはすぐに修正を掛けるようにしていますが、リアルが忙しくてなかなかまとまった時間が取れないのです。
これは、皆さんも一緒ですかね...。。
お互いに頑張りましょう。
まとめ
という訳で、はてなブログからWordPressに引っ越すために注意したいこと と題して書いてみました。
自分もある程度は情報収集して覚悟した上で引っ越しをしましたが、引越し後に発覚した今回の記事のような事柄に悩まされながら、2017年12月現在も記事の修正に追われている状況にあります。
長い目でダラダラとやっていくつもりでしたが、search console からのエラー通知が怖いので、出来る限り早めにおわらせたいな....と思います。
出来れば年内中とか。
皆さんも引っ越し予定の方は賢明な判断をされて、少しでも早く引っ越しと修正が終わります事、応援しております。
では。