YouTube KIDS とは?
YouTube KIDS は、iOSまたはAndroid向けのYouTube動画の視聴用アプリです。
YouTube KIDS自体は2015年から公開されていましたが、日本での正式リリースは2017年5月31日。
これは読んで字のごとく、お子様向けのYouTube視聴用アプリです。通常のYouTubeアプリと基本的な部分は変わらないのですが、お子様向けに様々な機能が追加されています。
Youtube KIDS は、アルゴリズムによって YouTube からフィルタリングした動画のみを配信しています。そして、その精度向上に日々努めています。我々保護者が子供に配信された動画に対して好ましくないと判断すれば、該当する動画の配信をストップする事ができ、ユーザーから送られた情報をもとにアルゴリズムは日々進化しつづけるという訳です。
また、UIもお子様が操作し易いように配置されていたり、如何にもお子様受けしそうなホーム画面など、「こんな機能があったら良いのにな....」という新機能が満載です。
それでは、詳しく解説していきます。
子を持つ現代の親世代の悩み
これは現代故の悩みでもあろう案件です。
自分も小学校2年生の息子が居ますが、現在は一日に2時間程度 YouTube を視聴しています。
使用端末は、嫁が昨年まで使用していた iPhone6Plus。現在は息子の動画視聴用専用端末と化しています......笑。
まぁ、親からすると、悪いことを企てたり部屋を散らかすことの無い動画視聴ですから一見すると良いことづくめのようにも見えますが、それに寄る新たな問題も浮上するわけです。
まずは、動画の視聴を親がコントロールしづらいという点。まぁ言うことを聞きません。
平日は学校もあり宿題もありますから、動画を見る時間なんてかぎられていますが、学校が休みの土日祝日は、下手をすると朝から晩まで動画見放題。これについては親がしっかりと管理してやらなければならないのですが、当方は自営業。子供が休みである土日も親は休まず働いています。同じ敷地内で子供は自宅で動画視聴。親は隣の建物でせっせと仕事。
こんな状態で妻から子へ一言。
「動画は2時間だけね!」
など言い放ったとしても、親が自宅に居ない小学校2年生が素直に言うことを聞くはずもなく......。
親としては変な習慣を付けさせてしまったと猛省するばかりです。
既に3年使用している iPhone6 ですので、電池持ちはいいところ午前中いっぱいがいいところ。
しかし、やつは iPhone の充電器の場所を知っている。しかも親のやつ。
なので、バッテリー容量が20%を切って画面にポップアップが現れると、すかさず充電器のあるコンセントに忍び寄り「ポンッ!」と iPhone が充電に入った事を知らせる効果音が聞こえるのです。
いっその事充電器を隠したほうが良いのか!? など対策を考えましたが、実は親のほうが無精であると毎朝仕事始めに充電器を隠して出勤などという器量も無く、なかなか上手くいかないものです。
親の iPhone からリモートで電源を切るアプリとか無いかな.....って色々と探している時に、いいアプリを見つけてしまいました。
それが YouTube KIDS です。
YouTube KIDSの特徴
保護者のアカウントで認証
アカウント認証は、保護者の Googleアカウントを使用します。
最初は新たに子供用のアカウントを取得しようと試みたのですが、親のGoogleアカウント(GMaii)に認証情報などが送られて来るので、こっちのほうが都合が良いのかな?との事で、自分のアカウントで認証しました。
まぁ、子供用のアカウントを取ったら取ったで、自分の端末にGoogleアカウントを追加すればいいだけの話なのですが、いまいちメリットも無さそうだったので、子供用アカウント新規取得ではなく自分のアカウントを使用する事にしました。
タイマー機能がある
実は、これが一番有り難い機能かも知れません。
前章で書いた通り、私ども夫婦(親)の一番の悩みがこれ。
子供の動画視聴時間をコントロール出来ていないという問題。何という甘やかしかたなんだ!.....と自分を疑ってしまいますが、「寝なさい!」と言っても、動画って切りが良いところじゃないと親世代としてもなかなかYouTube地獄から抜け出せないもの。
何とな~く気持ちは分かります。
でも、教育となると話は別。
いっその事、PM21:00になったら電源が落ちてくれればと願っていたのですが、そんな問題もタイマー機能が解決してくれます。
タイマーは1分刻みで最大2時間まで設定出来ますので、例えば平日は1時間、土日は2時間など、家族内でルールを決めて、タイマー設定してから子供に端末を渡すと、タイマーが切れれば、任意の4ケタのパスワードを入力しないと続けて視聴することは不可能です。
フィルダリングされたお子様向け動画のみ配信
YouTube のアルゴリズムによって、厳選されたお子様向けとフィルタリングされた動画のみ配信されます。
通常、親世代がYouTubeで視聴しているであろう、いわゆる一般的な動画の視聴は出来ません。
例えば、お笑いとか閲覧注意系の動画とかは視聴出来ません。
しかし、私がよく視聴する「ドラム叩いてみた」とか「歌ってみた」などの音楽系動画は視聴可でした。
子供の音楽に対する好奇心を削がない為でしょう。これは良いと思います。
まぁ、中には教育に影響を及ぼすであろう音楽配信もありますけれど.....。
パスワードでアプリをロックできる
YouTube KIDS アプリの中の各種設定をする ”設定” を開くにはパスワードの入力が必要になります。
デフォルトでは、画面に出ている漢数字を4ケタ入力するようになっていますが、小学校にもなると漢数字は読めるようになってしまいます。しかし、設定タブから任意の4ケタのパスワードに変更が可能ですので、これは早めに変えておいたほうが良いでしょう。
因みに、親の誕生日とか子供の誕生日は結構な確率でバレやすいのでやめましょう......笑。
使いやすいアプリ操作
ホーム画面は下の通り。
通所のYouTubeアプリのようなゴチャゴチャ感は無く、至ってシンプルです。
検索も可能です。
読み書きができる年齢であれば、いっそのことローマ字入力やフリック入力を教えてしまうのもアリです。
動画のジャンルは全4種類から選択可能。
- アニメ・ドラマ
- おんがく
- まなぶ
- 発見
の4種類。
設定から検索機能をOFFにしておけば、自ら検索する事は出来なくなるので、youtube側でフィルタリングされた健全な全4ジャンルの動画のみの配信となります。
カテゴリーが絞られているので、小さなお子様でも操作が可能と思います。
でも、最近の子たちは、普通の YouTube アプリで平然と検索機能を使いこなす猛者ばかりですから侮れませんね。
音声検索にも対応
驚いたのが、音声検索にも対応していること。
未就学児はまだ字も書けない読めない子が多いですが、知っている言葉を発する事はお手のもの。
画面右上の赤い虫眼鏡マークをクリックすると検索画面に移行し、入力検索するか音声検索するかを選択できます。
幼稚園・保育園児でも自分が観たい動画を声を発することで検索する事が可能ですので、来るネット社会に適応させるべく検索は覚えるに越したことは無いですね。
ただ、悪用されると、親のPCやスマホでいらぬ検索をされそうで怖いですけど。
親PC・スマホのセキュリティー管理も家庭でしっかりと制御したいものです。
いざ!という時は通報機能
もしも教育に相応しくないと思われる動画と遭遇した場合、ブロック機能を利用することで、その端末には表示しないようにすることも出来ます。
また、設定画面からブロックした全ての動画をキャンセルすることも可能。
これはデフォルトの YouTube アプリも一緒ですけどね。
早速YouTube KIDS を使ってみる
ダウンロード
Andloidはこちらから。
iOSはこちらから
アカウント設定
保護者のGoogleアカウントでログイン設定をする
やっておくべき設定
個人的にやっておいたほうが良いと思われる設定をご案内します。
4ケタのパスワードの設定。
タイマーの設定
視聴する時間を決めるタイマーの設定をします。
パスワードを入力すれば、その都度タイマーを延長したり短くすることも出来ます。
その他様々が設定が出来ますが、
①検索機能を使わせるかどうかの選択
②任意の4ケタのパスコードを設定する
③タイマーの時間の設定
この3つを設定しておけば、充分と思いますのでその他必要と思われる部分があれば適宜変更して下さい。
YouTube KIDSの再生履歴は親アカウントに反映されるの!?
これ、ちょっと私も気になったんです。
自分のアカウントでログインしているiPhoneやiPadで動画を見せている訳ですから、自分の iPhone で動画を見ているときに再生履歴を見ると、ベイブレードバーストや妖怪ウォッチやトミカハイパーレスキューなんて履歴がズラッと並んでいる時にはホントにがっかり......。
一応削除しますが、翌日には復活してます......笑。
お察しの通りでヤツしか居ません。
で、調べたところ、YouTube KIDS 側で視聴した履歴は親のアカウントには反映されませんでした。
最悪、YouTube KIDS 側でログアウトさせて使用させるという手段もあるわけですけど、そんな事をしなくても、この辺はデフォルトでそうなっていたみたいで安心しました。
まとめ
今回は、YouTube KIDS について説明しました。
我が家はこれを使い始めてから時間を守るようになりました。
もっと早くあっても良かったような気もしますが、これからはますますこのアプリが大活躍しそうな我が家でした。
それでは。