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クルマに掛かる税金や維持費はどのくらい!? 購入時から車検まで

2020年3月17日

クルマとは税金のかたまりです

日本という国は経済大国であると同時に自動車輸出大国でもあり、自動車大国でもあります。

自動車大国となったのは、言うまでもなく第二次世界大戦後の高度経済成長期における自動車メーカーの頑張りがあったからに他なりません。

 

今回記事はそんなクルマに掛かる税金のお話です。

クルマを所有したいけれど、どのくらいの維持費や税金が掛かるのか?が分からなければ購入にも踏み切れません。

これから新車、または中古車を購入する予定の方向けに、クルマを購入し維持していくために必要な費用などについて説明していきます。

 

 

自動車に関する課税大国である日本

日本ほど自動車に課税する国も珍しいんだそうです。

クルマを所有するものの義務として、自動車に掛かる税金の納税、そして定期的に車検を受ける必要があります。

車検は新車購入時から3年後、以後は2年ごとに受けなければなりません。中古車を購入した際は車検の時期がそれぞれ変わってきますが、理屈は新車購入時と一緒です。

 

また、新車を購入する際にも、自動車の購入費用に応じて自動車取得税という税金が掛かります。

新車購入から3年後にあたる1回目の車検(以後は2年ごと)では、自動車重量税という税金が加算されます。

さらに、毎年5月には自動車税が課税されます。

 

このように自動車はひとたび所有してしまうと、とてつもない税金に振り回されてしまうのです。

 

 

税金の種類

自動車取得税

自動車取得税は、自動車の売買などで自動車を取得した際に自動車のオーナー(所有者)が払わなければならない税金です。

これは新車で購入した際と中古車(50万円以下は非課税)で購入した際の税率こそ変わってきますが、いずれにしても購入した状況と金額に応じて課税されます。

 

自動車重量税

1971年に施行された自動車重量税法に基づいて課税される税金です。

この税金は新車登録時、または車検時にまとめて前払いで支払う税金になります。

新車購入後の最初の車検は3年後になりますんで、新車購入時には3年分の重量税を支払うことになります。3年後に1回目の車検を受けた時点で、次の2年後の車検までの重量税を前払いで支払います。

自動車重量税はその名の通り、自動車の重さで税額が決まります。但し、軽自動車は個々の重さに関わらず税額は一定です。普通乗用車は車両の重さに応じて0.5トン区切りで税額が変わっていきます。また、所有する年数が新車登録後13年経過すると税額がUPし、さらに18年後にも税額が上がります。クルマが古ければ古くなるほど税率は不利になります。

自動車重量税は国税なので納付先は国になりますが、納付した一定の金額が各自治体に還元され、自治体はそのお金で管轄する地方の道路整備などに税金を充てます。

つまり、重い自動車は道路を走るたびに道路は痛んでいきます。その痛んだ道路を修繕・維持していくための税金を払っているという事になります。

 

自動車税

普通自動車、軽自動車問わず、毎年5月中に収めなければならない税金です。

自動車のエンジンの排気量や車両の用途(業務用)などによって税率は変わります。

自動車税を収めないと車検が受けられなくなってしまいます。

 

以下、自動車税の税額一覧です

排気量 自家用 事業用
1.0リッター以下 29,500 7,500
1.0超~1.5リッター以下 34,500 8,500
1.5超~2.0リッター以下 39,500 9,500
2.0超~2.5リッター以下 45,000 13,800
2.5超~3.0リッター以下 51,000 15,700
3.0超~3.5リッター以下 58,000 17,900
3.5超~4.0リッター以下 66,500 20,500
4.0超~4.5リッター以下 76,500 23,600
4.5超~6.0リッター以下 88,000 27,200
6.0リッター超 111,000 40,700

 

 

維持費について

上記のようにクルマには様々な税金が掛かるという事がお分かりいただけたと思います。

このような税金もクルマを所有したことによる”維持費”の一部になる訳ですが、自動車にかかる維持費税金や車検だけではありません。

所有したことでその他にかかる経費についても見ていきましょう。

 

ガソリン代

これがないとクルマは走りません。

クルマが使用する燃料にはレギュラーガソリンとハイオクガソリン、軽油の3種類がありますので、自分のクルマがどの燃料を使用するのかを確認します。

2019年1月のレギュラーガソリンのリッター当たり単価の全国平均は147.9円です。

燃料タンク容量が50㍑のクルマに満タンにガソリンを入れたとすると、147.9円×50=7,395円 のガソリン代が掛かります。

 

 

消耗品代

フロントガラスを洗浄するときのウィンドウォッシャーからタイヤ代もこれに含まれます。

その他、カーショップを覗いた際についつい欲しくなる芳香剤やステアリングカバー、シートカバー、サンバイザーなどなど、これらは消耗品の部類に入ります。

ショップなどであれこれとついつい買ってしまいがちですが、気がつくとレジでのお会計が20,000円を超えていたというのはよくある話です。

 

オイル交換代

クルマのエンジンオイルは、3,000km~5,000km走行ごと、もしくは最低年に1回などの目安で定期的に交換する必要があります。

2,000cc以下の普通車は約3.5㍑のエンジンオイルを使用します。オイル交換の際はオイルを潤滑させた際に異物などを取り除くオイルエレメントと呼ばれるフィルターを同時交換することが望ましいです。このフィルターも1個1,000ほど。

約1回のオイル交換でフィルター代と工賃含め、3,000円~5,000円(オイルのランクにもよる)の経費が掛かります。

 

駐車場代

クルマを所有すると駐車場の確保が必須です。

地方のしかも実家での生活の場合は駐車場は自宅に駐車すれば駐車場代は掛かりませんが、もしも都会で一人暮らしをするのであれば、アパートと一緒に駐車場も探さなければなりません。願わくばアパートに併設される良心的な値段の駐車場があれば幸いですが、都心部に近ければ近いほど駐車場代は高くなります。

しかしながら、都会では若者のクルマ離れが加速しているとの事。クルマを持たずとも公共交通機関ですべての移動がまかなえるとなると、高い維持費を払いながらクルマを所有する意味され問われます。

 

 

真のエコとは?

先の税金の話のところでも触れましたが、新車登録から13年が過ぎたクルマは自動車税や重量税などの税金が高くなります。

大事に乗ること自体がエコのような気もしますが、どうして長く乗れば乗るほどに税金が高くなるのでしょうか?。

現在の自動車産業界は技術の進歩が凄まじい勢いで進んでいます。5年10年も経過するとクルマの装備から先進技術の投入からエンジンの燃費性能に至るまで、世代が一巡してしまうほどです。通常のクルマは4年に1回のフルモデルチェンジを行います。その4年のサイクルの中間に当たる2年目にはマイナーチェンジといって、小変更が加えられたり新たなグレードや色が加わったりします。新車は通常フルモデルチェンジの際にリコールなどの問題を抱えることが多くトラブルも多いのが現状ですが、マイナーチェンジではこれらの問題を解決した上で先のモデルがさらに洗練された状態で販売されるので、マイナーチェンジのモデルを買ったほうが良いという人も居ます。

いずれにしても、長く乗ればそれだけ地球環境に対してはあまり良からぬ影響を及ぼしかねない自動車には高い税金を課すというのは仕方のない事なのかも知れませんね。

 

 

まとめ

今回は自動車にかかる税金などの経費について書いてみました。

具体的な金額については、またの機会に別記事にて書きたいと思っています。

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