はじめに
こんにちは。
仕事の時間を見計らってブログの更新に踏み込んでしまいました。
これが悪のスパイラルになりそう。
絶対にブログの更新が終るまで仕事にもどりそうにない予感がします。
今日はちょっとばかりクルマのお話をしたいと思います。
テーマは若者のクルマ離れについて。
若ものがクルマを必要としない今の日本。
都心で若者がクルマを維持するなど、到底無理な話です。
駐車場代が高い地域ではその代金がクルマの維持費に加算されますしね。初任給ではクルマを維持出来ません。維持どころかガソリンも入れられないでしょう。
しかしながら、そんな地代が高い地域の殆どは交通網も発達していますから、クルマを必要としない若者や子育て世代も多いように思います。
都心はおろか、神奈川、千葉、埼玉をはじめとする関東圏、全国の政令指定都市でも駐車場が月に2〜4万も取られるのであれば、クルマを必要とする理由が見当たらないのは事実です。
自動車に掛かる税金
クルマって、言わば税金の塊みたいなものですよね。
こんなにクルマに税金をかける国も珍しいんだそうですが、私達の世代のように若い頃から当たり前のように納税していれば感覚も麻痺してしまうものです。そもそも車検なんで他の国では殆ど無いのが当たり前で、「車検なんて、あんなのは税収とカーディーラーを守るための施策なんでしょ!」という消費者目線で物申したいところではあります。
しかも、自動車税に関して言わせて頂ければ、新規登録から13年経過したクルマについては税額が上がるという仕組み。古いクルマに乗り続けることこそが本来のエコであるという私の考え自体がもはや古いのでしょうか?。
自動車税(軽自動車税)
毎年5月に訪れるあれです!
ゴールデンウィークが終わり、あぁ~また仕事だなぁ~ お盆まで長いよ......と連休の楽しさを振り返っている頃に自宅にやってくる自動車税の納付書。あれを見た途端、さらにテンションが下がるのは言うまでもなく.....。
これさえなければどんなに楽しいカーライフを送ることが出来るかと思うと、ホントにガックリ来ます。
若い頃はこの自動車税が払えずに、8月頃まで延滞する常習犯でした。
このところは事業をやっている事もあり、納税の遅延はちょっとばかりまずいでしょ.....との事から遅延なく払っていますが、納税は義務ですから当たり前の事であって威張って言う事ではないですよね.....ゴメンナサイ。
因みに、「自動車税」を改めて調べようとちょっとググってみたところ、1メージ目のトップはさすがに国交省のページがHITしましたが、その下は見事に各自治体のウェブページです。これって、つまりは納付の案内等な訳ですが、自動車税=納付 の意味合いしかないのでは??。 自動車税についての説明は勿論国交省のウェブページにも記載がありますが、自動車税を取り上げたブログを探すものちょっと一苦労。ってか殆ど無い!!。
もしかして、自動車税は一個人がブログでは触れてはいけないグレーゾーンだっりするのでは!?と。
でも、書きますよ。てか、書きましたよ。
自動車税は、毎年4月1日の時点で自動車の所有者、もしくは使用者に対して課税される税金である。税額は車種や排気量で異なり、一部の低公害車やハイブリットカーには減税の優遇措置取られている。
遡ること、昭和25年に施行された地方税法に基づくもので、その歴史はこんなにも古かったのです。
一般的に新車購入の場合、そのクルマの所有権はクルマのローンを通したカーディーラーもしくは銀行や信販会社に依存されますが、自動車税の定義はあくまでも「その使用者」に掛かる税金なんだそうです。
クルマを所有している人ではなく、クルマを使っている人が払うべき税金なのです。
自動車取得税
自動車取得税は、売買などで自動車を取得した取得者に対して課税される税金。
税率は新車で購入した場合と中古車で購入した場合でそれぞれ異なり、また中古車の中でも新しい年式の場合と経過年数が経っているものでは異なる。
クルマを買うと、その金額に応じて払わなければならない税金ですね。
家やマンション、土地を買う時には不動産取得税が掛かりますし、クルマを買えば自動車取得税。
まさに何を買うにしても税金です。しかも、高額な商品を買って消費のお手伝いをしているのに更に高額な税金まで払わなければならないなんて......。
消費者は大変です。まぁ、国の貴重な財源になっているのは確かなのですが.....。
自動車重量税
自動車の区分や重量に応じて課税される税金。
自動車は、車両重量0.5トン毎に課税される。自動車重量税の納付方法は、車検や構造等変更、新規登録の再に自動車重量税を納付する義務が発生する。
車検費用って高いですよね。
相場では普通車で大体10万円前後ですが、この中の4割は重量税ですものね。車検費用が高くなる訳です。
車検が来るからクルマを買い換えるという方も珍しくないのですが、そこで新車を買ったとしても今度は取得税がかかりますから、右を向いても左を向いても税金だらけです。だからクルマは税金の塊なのです。
政府の方針
この辺りの記事は私も調べながら必死に書いています。
クルマが好きと言いつつも、いざクルマに掛かる税金の事を人に説明したり文章にしたりとなると、流石にしっかりと説明出来ない自分を発見しました。
第三者に間違った説明をするかも知れませんしね、恥をかく前にしっかりと調べねば.....。
お陰で私もこれでしっかりと説明が出来そうです。
でも、本業はクルマ屋ではないので、特段うろ覚えでもいいんですがね.......。
で、本題です。政府の方針として平成21年度の税制改正によって、自動車取得税・自動車重量税の特例措置としてエコカー減税が施行され、クルマの買い替え時に購入者に対して国が補助金を支給するのと同時に税金面でも優遇しましょ!という税金です。
エコカー減税は、国土交通省が定める排出ガスと燃費の基準値をクリアした、環境性能に優れたクルマに対する税金の優遇制度。対象となる新車を購入した場合にかかる「自動車取得税」と、適用期間中の新車新規検査の再に納付する「自動車重量税」が減税される。また、自動車グリーン税制により、翌年度の「自動車税」も減税される。
カーディーラに友人が勤めているんですけど、やはりエコカー減税がスタートした直後の需要はすごかったそうです。黙っていてもディーラーにお客さんが足を向けてくれるというのも珍しいのだとか。
クルマって何かと高額商品ですから、一生のうちで新車を買える回数なんて限られていますしね。
結局、ここで何が言いたいかと言うと、エコカー減税が施行されたことによりクルマメーカはエコカー需要の割合がますます大きくなると考えるのが普通であって、エコカー以外の需要は減少傾向に向かうと踏めば、クルマ造りの中心は必然的にエコカーになる訳だ。
だから冒険的なクルマを作れなくなったのかも知れません。
自動車メーカーの方針
エコカー減税の施行に伴うまでもなく、これまでにも国産メーカーは低燃費・低排出ガス車、いわゆるエコカーの研究開発にも力を入れてきました。
環境汚染問題はもはや日本だけではなく、世界的な緊急課題でもあります。
そんな意味でも、エコカーの存在はこれからの地球環境を守る上では大賛成なのですが、私がここで言いたいのは、メーカーさんはエコカーブームでエコカーだけ作っていれば企業としての売上と利益も確保が良容易になるし、ブームにあやかって世間受けも良いわけですからそりゃ株価も上がりますよ。その証拠として、これまでにもエコカー減税対象車をどんどん世に送り出して来ましたし。
トヨタのハイブリット車を始め、日産、三菱の電気自動車に至るまで。別の意味合いでは、マツダのスカイアクティブはすごい大革命だと思います。ロータリーエンジンを世に送り出したメーカーですから、この手はお手のものかも知れません。
私が小学生の頃は、電気自動車なんで ”夢のまた夢” 的な存在でしかありませんでしたが、今ではそれが買える訳ですからね(訳あって、某N社の電気自動車だけは絶対に買わないけれど!)。
今の自動車メーカーは基本的に売れるクルマしか作りません。
新車を開発して製造ラインのプレス金型を作るだけでも莫大な資金が必要となります。
利益重視型の現在の自動車産業界は、実験的にこんなクルマ作ってみては?という事が出来ないのでしょう。
売れるクルマしか作れない悲しい時代になりました。
採算が十分に取れて売れるクルマしか作らない。確かにメーカーとしては利益を確保するためには売れる車を生産していくという事は、この厳しい競争社会で生き残っていくためには必要な事なのかも知れません。
しかし、ユーザーの中の特にコア層でマニアックなクルマを求める世代も少なくありません。
もしかしたら採算が取れないかも知れない。
しかし、そんなコアなユーザーを抱えているメーカーは最終的にはユーザーに支持されて生き残れるのではないでしょうか?。
今の自動車メーカーはエコカーや燃費が良くてファミリー需要の高いミニバンくらいにしか開発費を投じない。
だから若い世代は新車を買わないのだ。
理由は欲しい!乗りたい!と思えるようなクルマがないからと考えます。
実は私、免許を取ってからかれこれ20年余り、日産車しか乗ってきませんでした。しかし、現在の日産のラインナップには新卒の若者が買える2.000cc以下のスポーツ車種の設定が殆どありません。
FR好きの私としても、シルビア・180SXがラインナップから消えたことはとても悲しい事なのです。
フランス ルノーのCEOであるカルロス・ゴーン氏が日産の株式を取得し日産の経営者になってからというもの、そのラインナップはルノーを象徴するかのように合理化されたものしか作らなくなり、若者の熱いハートを刺激してくれるようなクルマなど現在では皆無です。おそらく三菱もそうなるのには時間は掛からないと思います。しかしながらゴーン氏は2017年でCEOを降りて会長になられるとか。まぁ、会長になって社長が変わったからとて、ゴーン氏が組織のてっぺんにいる限り日産のラインナップがこれ以上変わることはあまり期待してはいけない気がします.....。
スカイラインがR32だった頃、GTS-t type M は250万も出せば新車でも買える貴重なFR車だったのですが、今のスカイラインはただの高級セダンになってしまいました。しかも外国製のエンジンを積んで.....。もらっても欲しいとは思いません。
これも時代の流れなのでしょう。
当時とは物価指数も違いますから一概に車両価格で比較できないと言うところも否めません。
若者がクルマから離れた理由
さて、本題です。
高校を卒業して若者が欲しいと思う車は、今は ”軽自動車” の選択が一般的なのでしょうね。
この傾向は、1990年代にスズキが世に送り出した ワゴンR が軽ミニバンの火付け役ともなったのは有名な話です。
さらに、地方に行けば行くほどその趣向は強いように思います。
前にいた会社の男子大学生のアルバイトに、
って聞いたら、全力で
なんて答えが返ってきてちょっとがっかりしました。
男だったら嘘でも 「R35 GT-R」って言って欲しかった......嘘でも良いから夢を持って欲しい......。その前に、車にあまり興味ないのか?......。
これには時代が変わったという背景も当然あるでしょう。
現代の若い世代はとてもお金が掛かります。スマホ依存・ゲーム課金・おしゃれなどなど。
クルマにお金を掛ける時代ではなく、クルマは親のを借りるかレンタカーというスタンスでしかクルマを考えないのだそうです。
たとえ地方であったとしても、初任給ではクルマのローンを払って家にお金を入れれば殆ど手持ちが無くなり、今の原油価格ではおちおちガソリンも入れられません。ハイオク仕様のエンジンなのに金銭的な理由からか平気でレギュラーを入れます。そうなると、デート資金の捻出についても頭が痛いのです。
私が若い頃......峠に走りにいくのに1.000円しかガソリンを入れられなかった事もありましたけど、それはそれで楽しかったんですよね。
だから、メーカーが悪い! と冒頭でも書いてしまいましたが、時代の移り変わり プラス 少子化 というのもあるでしょう。
それでもメーカーは「クルマが売れない」と減税等の施策を政府に懇願します。それはちょっと違うでしょう。
メーカーが魅力のあるクルマを作らなくなっただけ。売れるクルマしか作ってないじゃないか!。それでも政府に「クルマが売れないから補助金出せ!減税しろ!」というのはおかしいでしょ。
悪いのはメーカーですよ!。
売れるクルマはつくるけど、楽しい車は作らない。
若者の心を魅了するような、購買意欲をそそる車は 売れるクルマ ではなくて 楽しいクルマ なのだ!。
今や一般家庭においても、クルマにお金を掛ける時代では無くて 如何にクルマにお金を掛けずに生計を立てるか に重点が置かれているように思います。
一つ忘れてはいけないのが、バブル全盛期が終わり経済が衰退傾向にあ理、所得が上がらないことも理由として一つ付け加えておきます。
80~90年代はどうだったのよ!?
しかしながら、80~90年代に若者から熟練ドライバーまでをも魅了した国産スポーツカーが2000年を堺に次第にメーカーのラインナップから消えて行きました。トヨタで言えば86・92・101のレビン・トレノ。日産のS13・S14・S15シルビア。三菱ランエボ。マツダFC/FD3S、などなど。スープラもソアラも今は売っていません。日産もパルサーGTi-Rなんてグレードもあったんですけどね。三菱にはGTOもありました。
だから、私が高校を卒業した20年前は、教習場に通いながらクルマの雑誌を見るのが日常的な風景だったのです。男しかいない工業高校の出というのもあるのですが、別の高校に進学した同級生に聞いても、あの時期は普通高校も実業高校もその風景に大差は無かったようです。
しかも80年代は、ホンダがF1に参戦していた全盛期でもあります。
あの参戦が無ければVTECが市販車に乗ることも無かったでしょう。
各メーカーのモータースポーツへの参戦は、市販車にその技術をフィドバックする為でもあり、勿論広報的な要素もある訳ですけど、その恩恵が市販車にしっかりフィードバックされているな~と実感出来た年代でもあったと思うのです。
スバル、三菱はWRCやパリダカもありました。国内ではグループAはGT選手権、N1などなど。
車好きにはたまらない環境だった訳です。
たとえ時代が変わっとしても、クルマを好きだった人がクルマを嫌いにはならないと考えいます。
それだけクルマには、男心を魅了する色々なものが詰まっていました。
だから私は、今でも走り屋時代の楽しかった思い出が忘れられないのです。
若い世代の意見
交通網の発達していない地方に行けば行くほど、クルマがなければ通勤も出来ません。
地方の高校生が在学中に自動車学校に通うのは定番の話。
関東圏に在住の若い世代の意見としては、
- クルマを必要とする意味がわからない
- クルマなんておっさんが好んで乗る乗り物
- 電車や公共交通機関があれば必要ない
- クルマの価格も維持費も高い、割に合わない
- レンタカーで十分
- でも免許は必須でしょ!?
などなど、どの意見も理にかなってます。
「おっさんが好んで乗る乗り物でしょ?」というご意見.....。今の私を含める40~60代のいわゆるオッサン世代は、そんな80~90年代のモータースポーツブームの時代を生き抜いた世代ですから、社会人に近づくに連れてクルマへの憧れが助長していったという記憶を忘れることは出来ません。だからおっさんの乗り物というご意見が上がるのもとても分かるんです。
やっぱり時代的な要因が大きいんですかね.....。
しかしながら、今の若い世代の皆さんが欲しいと思えるクルマってあるんでしょうか?
もしも私がタイムスリップでもして高校3年生あたりの世代に前戻り出来たとすれば、間違いなく旧車を選ぶのかなぁ.....。まず、欲しいと思える国産車の新車ラインナップが無い。新車を買うにしても、今のクルマは高い!。とても高卒の初任給でお手頃で楽しいクルマって無いですもん。免許取り立てでハイブリットカーや電気自動車はちょっと....ですし。むしろ、そっちのほうがおっさん臭いと言われそうです。若いなら若いなりのクルマに乗って欲しいんです。
しかし、今の時代はそんなクルマがありません。
メーカーの今後をどう考える?
住宅を建てる時には施主が好きなハウスメーカーを選び自由設計で間取りを決めたり、外壁からドア、浴室、洗面台からフローリングの色や材質に至るまで選ぶ事が出来ます。
しかしながら、自動車は自分でカスタマイズすることは出来ません。
せいぜいメーカーオプションやディーラオプションを選択出来る程度。
ユーザーが一からクルマを作れないのです。
だから、我々クルマのユーザーは自動車メーカーに期待してしまいます。
自動車メーカーが魅力的なクルマを作ってくれないと私達は楽しくありません。クルマを選ぶ楽しみもなくなります。
それが国産車全てのメーカーに言いたいか?というと、ちょっと違っていて、スバルやマツダは今でも魅力的なクルマを作り続けています。
モータースポーツを愛するユーザーを捨てていません。
新型のロードスターが発表された時には涙ものでした。広島の熱いハートは冷めて居なかったのね!とマツダにエールを贈りたいです。
しかしながら、新型のロードスター。一時期新車で買おうかと本気で悩みましたが、新車で300万はちょっと高くないですか!?。下位グレードで200万ちょっとのベーシックモデルでもあれば本気で考えましたけど。
予算が300万ともなれば、AWDのインプレッサも射程圏内になっちゃいますね〜。だったら新車で86という選択肢もアリですけどね。
今、自宅には4台の日産車があります。
高校を出てから今日に至るまでの二十数年間、メインで使用するクルマは全て日産でした。
前の方でもちょっと触れましたが、次回のクルマ購入時点から日産ユーザーを卒業しようかと思っています。
魅力的で乗りたい!と思えるクルマがありません。
最近の日産の広報を見ていても、グッ!と来るものがありません。そんなCMに僕らの永ちゃんを使って欲しくもないのです。
これは日産に対するエールでもあるのです。
若者でも買える魅力的なFRを作って欲しいのです。
まとめ
クルマは移動する為だけの手段としてでしか考えられなくなりつつある今の時代。
そうかも知れません。
売れるクルマしか作らなくなったメーカー。
企業のあり方としては、利潤を追求しなければならないので売れない、売れそうもない、今どき世間受けしないような変な?クルマは作らない。
時代の移り変わりとともにモノの考え方までも変わる時代。
きっと誰が悪いわけではないのでしょう。
時代なのです。
しかし、私たちが熱くなったあの80年代に今の若い世代が生まれていたのなら、きっと思考は違っていたのだと思えてなりません。
楽しいと思えるクルマはなにも国産車に頼らず、海外でも素晴らしいクルマは沢山あります。
でも、私自身がメインで乗るクルマを国産車から選択するという事は、もう無いように思います。
海外メーカーのほうが顧客を知っているからです。
本当に売れるクルマを分かっているからです。
最後に生き残るのはユーザー目線でのクルマ作りを優先するメーカーであって欲しいし、個人的にもそう願うばかりです。
でも、国産車もいいクルマ、まだまだあるんですけどね。
では。