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【個人事業】個人事業主に角印は必要か

2016年11月28日

個人事業ノウハウ(サイト内リンク集)

このブログでは、個人事業の開業に至るまでの様々なノウハウを紹介しています。

過去に掲載した記事も含めてご参照頂ければと思いサイト内にリンクを張っています。

よろしければ参考にしてください。

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はじめに

こんにちは、shigeponです。

今回は個人事業で使う角印についてです。

個人事業主・フリーランスを開業するにあたり、誰もが購入に迷う ”角印” 。

購入したほうがいいのか?しなくてもいいのか? を紐解いていきます。

私も散々迷いましたよ.....。

実は、わたくし、このブログの他に2つのブログを執筆していますが、そちらの方はもろに屋号がブログタイトルになっている手前あまり好き勝手なことが書けないのです。そんなブログで2年ほど前に同じタイトルで記事をエントリーしたところ、未だに検索キーワードNo.1が 「個人事業主 角印」なのです。

つまりこれはどういう事かと言いますと、個人事業を始めようとしている、若しくは既に開業している皆さんが、開業してからこの壁にぶち当たって当キーワードでググっているっていう事と理解しています。

なので、今回は仕切り直しで新たに記事を描き下ろしています。

はてなブログからそのまま記事をコピペしてしまえば楽なんですが、google様よりミラーサイトと判断されてペナルティーだけは受けたくないので、全く新たな記事で書きます。

 

そもそも角印とは何ですか?

 

角印とはこんなものです。

事業で使用する角印

 

個人事業の場合、基本的には個人が市役所に届け出た実印、つまり印鑑証明を作成して貰った時に登録した印鑑があれば業務の大半を賄う事ができます。

でも、実印って大事な印鑑ですから出来ることなら常時金庫に閉まっておきたいですよね。

しかし、法人のお得意先と契約を結ぶ際や銀行から融資を受ける際、また金額の大きな契約を結ぶ歳などには、個人事業者は個人が市役所に印鑑登録をしている実印を使用します。

法人の場合は、各市町村の法務局に届け出て印鑑登録をしたものが会社の実印(代表印)となります。

実印については以上でご理解頂けたと思いますが、では角印とは一体何なのでしょうか?

個人事業で使う場合の角印は、ただの 認印 に過ぎません。

その印鑑自体、法的には何の効力もありませんので。

一方の実印は、それぞれ市役所や法務局に届け出て登録したもので印鑑証明書とセットにする事で初めてその効力が発生しますが、角印は基本的にはどの役所にも登録することはありません。

しかしながら、屋号や会社名を印鑑屋さんで刻んでもらう訳ですから、その会社・事業所が発行してくれたものという証明をするには十二分にその機能を発揮してくれるものと思います。

とは言っても所詮認印ですからね。

角印の主な用途は、見積書、請求書、領収書の会社名・屋号の右側辺りにおすのが一般的です。

では、個人事業には必要ないのではないでしょうか?

 

作る、作らないは個人の自由

結論はタイトルの通りです。

作る、作らないは自由です。

基本的には無くても事は足りるのですが、あると無いとでは大違いです。

領収書一つ取ってみると、屋号が書いてあって認印だけの領収書と、屋号があって認印があって、屋号のとなりに角印がドーン!と押してあると、その領収書の風格がかなり変わります。

ご承知の通り、領収書は現金を受け取った後にそれを証明するものとして発行されるものです。

そこで、今度は請求書を例に取ります。

小さな実印一つ押してあるだけの請求書と、屋号の右隣にドーン!と角印が押してある請求書があるとします。

見栄え的にどちらのほうが相手の経理担当者に良い印象を与えられるでしょうか?。

請求書の場合は、領収書と違って売掛した売上高を回収する事を目的として発行されるものですが、しっかりと角印が押してある請求書だったら相手にもかなり好印象を与えることが出来ますから、あった方がいいと私は思います。

角印と言えども印鑑屋さんに頼んで作ってもらったとしても質に拘らなければ5.000円くらいで作れてしまいますから、それほど悩むようなものでも無いですからね。

なので、個人事業・フリーランスには絶対に必要では無いけれど、有ればあったで自分のお店や事業の価値を相手に伝える為にはよいツールであると思うのです。

私は見積書や請求書、領収書にもしっかり押してますよ!。

 

個人事業に必要と思われる印鑑をまとめました

角印を含めて一覧にしてみました。

  • 実印(個人使用のもの)
  • 角印(あれば好印象)
  • 銀行印(個人で使用している銀行印とは分けたほうが無難)
  • 認印(個人使用のもので可)
  • シャチハタ(宅急便の受取の際などに重宝)
  • 店判(たなばんと読む)....店舗の郵便番号、住所、屋号、電話番号が入っった横長(縦長)のゴム印

以上があれば宜しいかと思います。

それぞれ個人使用のものを使い回す事も出来ますので、あまり事業開始時にイニシャルコストをかけたくない方は、事業が軌道に乗るまでは個人のものでいいかと。

しかし、出来ることなら、店判と銀行印、シャチハタ印は作っておいたほうがいいです。店判は結構な頻度で使用すると思います。名入れ封筒を作らないうちは郵便物の送り主の押印にも頻繁に使用しますし、色々な契約書のサイン代わりにも使用される事があります。例えば....店頭に設置する自販機の契約とか、ゴミ収集会社との契約とか、その他もろもろと。逆に店判は無いと苦労するかも知れませんね。

店判は5.000円くらいで作れますので、早めに作っておいたほうが良いです。

銀行印は個人使用のものとは別にしたほうが良いと思います。しかしこれは、銀行の通帳を個人のものと事業用のものと分けて作る場合を想定しています。

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まとめ

個人事業者が扱う角印の必要性については、古くから事業をされている諸先輩方は 「そんなもの必要ない!見栄を張っているだけだ」 という方もいます。

私も事業開始直後に相談をした時があり、そのような回答を得ました。

当初は作りませんでしたが、事業をしていく上では絶対に必要だと確信しました。

当方の事業は、売上の90%が売掛なのですが、売掛金をしっかりと回収しなければ運転資金不足にてショートし兼ねません。売掛を100%回収するためには、体裁の整った請求書を期日内に発行する必要があったのです。そう考えた時に、請求書の用紙の質から名入れ封筒、角印の押印、そして手書きの請求案内の文書を同封するなど出来る限りの事を施して発行・発送しています。良き取引先に恵まれている部分もあると思いますが、お陰様で今のところは貸倒れは1円も発生していません。「その要因が角印一つだけの効果なのか?」と聞かれると必ずしもそれだけではないとは思いますが、自分が請求書に対してどれだけ拘りを持っているかによると思います。いい加減な請求書を送っていては足元を見られかねません。

やっぱり個人事業だな......と法人相手に下に見られては事業が事業として成り立ちません。

ということからも、どこの法人様にも決して引けを取らない請求書を発行しているという自負があります。

話が請求書に寄ってしまいましたが、角印に込める思いは事業に対する熱意でもあると自分は考えます。

ちょっと大袈裟かも知れませんが......。

因みに、個人事業で角印を作っても、将来的に法人成りする予定が少しでもあるのならば、間違ってでも¥50.000-もするチタン製などの高級角印だけは作らないで下さいね......笑。

プラスチック製のもので充分です。但し、あまりにも儲かりすぎて経費で少しでも落としたいと考えている事業者さんは別です。印鑑の材質にまで拘ったとしても、押した印面からは相手には材質までは分からないですからね(印鑑屋さんなら見抜けるのかな....)。

以上、今回は個人事業に角印は必要か?というタイトルでお送りしました。

あなたの事業をする上で、この記事が少しでもお役に立てられれば幸いです。

それでは。

 



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