個人事業ノウハウ(サイト内リンク集)
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■【個人事業】サラリーマンから独立 法人と個人どちらで起業すべき?
■【個人事業】開業に必要なものは...金?計画性?人?それとも.....
■【個人事業】利益を出すための損益計算書の仕組みを理解する!
はじめに
こんにちは、shigeponです。
今回は 会計ソフト ”やよいの青色申告” を導入するメリットをまとめてみました。
これから個人・フリーランスで事業を始めようと思っている方、または既に事業をされていて新たに会計ソフトの導入(変更)を検討されている方向けの記事になります。
当方は個人事業主で数年前まで やよいの青色申告 を使っていましたが、現在は 弥生会計 にアップグレードしています。
では、やよいの青色申告 と 弥生会計 の何が違うのか?個人事業・フリーランスではどちらのほうがお得なのか? などなど、その辺の謎を紐解いていきたいと思います。
やよいの青色申告は会計ソフトです
業務支援系のソフトも色々ありますが、今回は会計ソフト やよいの青色申告 をご紹介します。
以前、同社の販売管理ソフト ”弥生販売” も紹介させて頂いたのですが、今回は会計ソフトのご紹介になります。
因みに、弥生販売の エントリーは こちら です。
青色申告と言っているくらいですからお分かりになると思いますが、このソフトは 個人事業専用 で、複式簿記による決算 青色申告 を選択された方の為のソフトになります。
有限会社、株式、合同、合資などの法人格の会計は個人事業とは会計の処理方法が違うためお使いになれません。
青色申告とは?
不動産所得または事業所得を生ずべき事業を営んでいる青色申告者で、これらの所得に係る取引を正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)により記帳し、その記帳に基いて作成した貸借対照表及び損益計算書を確定申告書に添付して法定申告期限内に提出している場合には、原則としてこれらの所得を通じて、最高65万円を控除することとされています。
国税庁HPより抜粋
複式簿記で帳簿を記帳するだけで年間65万円の税額控除を受けられるのですから、これは選択しない手はないですよね。
私の周りの個人事業をされている方でも、最近は白色申告をされている方は殆ど見なくなりました。
まずは経営者自らが覚えてみては?
法人企業の場合、経理や税務関係の事は殆ど経理課や総務課などの専門部署が全ての管理をしていますが、個人事業またや従業員10名以下の中小企業の場合、経営者自らが経理業務をしなければならないこともしばしば。
考えてみると、これって悪いことばかりでは無いのです。
経営者が日々帳簿を付ければ、行っている事業の損益や事業全体の資金状況を日時的に把握する事も可能です。
日次損益を出せる会社ほど強い会社はないでしょう。
しかし、取引先からの請求書や当月分の売掛金も未確定な場合は正確な売上も出せない訳ですから、実際は正しい日次損益は出せないんですけども。
ただ、毎月の帳簿の流れさえ把握しておけば、月の中間時点である程度の月末予測をすることは可能です。
それもこれも毎日帳簿を付ける、または帳簿を見る癖を付けておかないとそれは難しいのです。
一昔前では、旦那さんが社長をやられていて奥様が経理関係をやられているというスタイルも多かったように思いますが、昨今は大分変わってきたと思います。
現代の経理と呼ばれる科目では、代表者(社長)自らが帳簿の入力まではやらないまでも、会社の事業所の財務状況は常に把握しておかなければならないと考えます。
損益計算書、残高証明書、いわゆる残高試算表が読めない経営者はそれは経営者と呼べるのでしょうか?。
どんぶり勘定では利益を出すのが厳しい時代となりました。
優秀な経理担当者、もしくは奥様が商業高校の出で簿記の知識があり有能な右腕として事業所の財布の紐を握ってくれているのならそれは安心かも知れません。
でも、最後に経営判断するのは代表者、つまり経営者な訳です。
経営者が会社の財務状況の詳細を把握しないまま、多額の設備投資を決断したものなら、その事業所の資金繰りを悪化させる事にもなり兼ねません。
「オレは経理は出来ねぇ~」
と言う方が一番経費を垂れ流しすることは珍しくありません。
今月は余裕があるのかどうか、投資にいくら回せるのか、その投資は何年後に回収の見込みなのか、即答出来なければ経営者ではありません。
どうしてこんな強気な事が言えるのか?。
私は必死に覚えたからです。
振替伝票に伝票を入力中に、何度も手が止まり書籍を調べたりググったり、結構苦労しました。
お陰で今は、会計ソフトの入力から勘定仕訳まで殆どできるようになりました(2年掛かりましたが...)。
覚えて損は無いと思いますよ。
やる気があるか、無いか.....だけだと思います。
やよいの青色申告はこんな方に向いています。
こんな方に向いている云々というより、これまでの説明の通りです。
個人事業をされていて青色申告をなさっている方向けの会計ソフトです。
因みに、弥生でリリースしている会計ソフトには、この青色申告の他に弥生販売もあります。
ただ、個人事業者で将来的に法人成りする予定が全くない人はこのソフトを使い続けたほうが良いと思います。
弥生系の全ての会計ソフトの殆どは税理士事務所さんとデータをやり取りする事が出来ると思われますので、日々の帳簿付けから確定申告の際の税理士さんのチェックの際でもとても重宝します。
一番いい方法はお世話になっている税理士事務所さんにどの会計ソフトを使ったらいいか相談してみる事だと思います。
私もこれを勧められました。
やよいの青色申告から弥生会計にアップグレードして後悔していること
数年前に弥生が主催する無料セミナーの参加案内が商工会議所から来たのですが、そのセミナーに参加すると弥生製品のお好きなソフトを無料でプレゼントという素晴らしい特典に食いついてしまったわたくし。
当時はやよいの青色申告を使っていたのですが、近い将来法人化を考えていたのでこの際弥生販売にアップグレードしたいと考えていました。
そのセミナーに参加すれは、40.000円もする会計ソフトがタダで貰えるのだから、それは参加しましょうという事で意気揚々とセミナー参加を申込み。
結果、無償で弥生販売のアップドレード版が数日後に送られてきたのですが、年間サポートの事を一切考えてませんでした。
弥生製品は一度買えば終わりではありません。
安心保守サポートという年間サポートプランに入れば、次回のアップデートに無償で対応してくれるのと同時に、高額なプランになれば電話サポートなども受けられます。
因みに、一番安いセルフプランを選んだ場合、無償のバージョンアップには対応していますが、操作が分からない場合時などの電話対応が一切受けられません。
高額のソフトを購入しているにも関わらず酷い話ですよね....。
ただ、これは会計ソフトなのですよ...。毎年ちょこちょと変更が課せられる税制改正などにもサポートに入っていれば無償で受けるバージョンアップ時、その税制改正に対応した最新バージョンに対応する事が出来ます。
例えば消費税。
消費増税は2019年10月に先送りとなりましたが、会計ソフトをその増税に対応させるためにもサポートを受けていないと、なんと! 税率を8%から10%に変えられない のです。
税率くらい、設定をイジって 普通に 8% ⇨ 10% に出来るものと普通は思いますよね.......、実はバージョンアップしないと出来ないんですよ!これが.......。ここは企業の策略でしょう。
仮にサポートを受けていなかった場合、消費税率が上がった時点で新しいソフトを数万円も出して書い直さなければならない訳です。
製品名 | セルフプラン/年 | ベーシッププラン/年 | トータルプラン/年 |
やよいの青色申告 | 8,640円 | 12,960円 | 21,600円 |
弥生会計 | 28,080円 | 32,400円 | 47,520円 |
個人事業の場合だと青色申告で充分な筈なのに、無料のセミナーに参加して無料のバージョンアップ版を貰ったが為に年間サポート料(セルフプラン)が、8,640円 から 28,080円を毎年支払う羽目になってしまいました。見事、弥生さんの企業戦略に踊らされた結果となります。でもこれは、無知で計画性の無い自分も悪いんですけどね。
ソフトを無償で配布するのは、いずれかのサポートに入って貰えば無償配布分の経費は充分ペイ出来るのでしょうから、ユーザーを一人でも増やして年間サポート料で利益を確保する.....。という訳でこのような無料セミナーをする事が多々あります。
しかしながら、販売管理ソフトとは違って細かい税制改正に対応して貰える事を考えれば、会計ソフトは最低限セルフプランくらいには入っておいたほうが良いでしょうね。
もしくは無駄な年間サポート料は一切払わず、消費増税前に新しいソフトを買い直すかでしょう。
税制改正を知らずに古いバージョンを使い続けていたばかりに、間違った確定申告を提出するような事がようにしましょう。でもこれ、税理士さんがちゃんとチェックしてくれるとは思いますが。ただ、例外なくバージョンアップ(買い直し)を勧められると思います。
一人で確定申告をする予定の方は特に要注意です。
やよいの青色申告と弥生会計は何が違うの?
やよいの青色申告は個人事業者で青色申告を選択された方専用のソフトです。
弥生会計は個人事業者から中小企業の法人まで対応出来ます。
はっきり言って、個人事業の方は やよいの青色申告 で充分です。
ただ、実際に個人事業者でありながら、見事に企業の策略にハマって弥生会計にアップグレードした私、以外にもメリットを見つけました。
弥生会計には拡張機能というものがあって、給与明細書を出すことが出来ます。
従業員10名程度の事業所でしたら、この給与明細機能で従業員の給与の管理から個人の明細書を作成出来ます。
但し、年末調整などの帳票類の作成・出力は出来ません。
自分はそれまで専従者を含めた従業員給与の明細書はEXCELで管理して出力していましたが、弥生販売にアップグレードしてからはこの拡張機能を使って明細を出しています。以外と便利ですが、このためだけにアップグレードするのならば、黙って弥生給与を買ったほうが良いかもしれません。しかし、弥生販売まで導入している場合、身の回りのの業務系ソフトは、これで全て弥生漬けになってしまいますね.....笑。
まとめ
今回は やよいの青色申告 についての記事を紹介しました。
サポート料金云々の問題等もありますが、弥生製品の一番のメリットはユーザー数が圧倒的に多いこと。
ユーザー数が多いという事は、それだけ問題が発生した時にちょっと検索すれば、解決方法がいくらでもWeb上に転がっています。
もしくは、税理さんに聞くのもいいでしょう。
さすがにシェアNo,1というだけあって、使い勝手は非常にいいです。
ソフトも非常に安定していて当方でもこれまで大きな不具合は殆どありませんでした。
簿記の経験が無い方でも、かんたん入力という機能を使えば仕訳の知識がなくても帳簿を記入出来る機能もあるので入力は非常に楽です。
でも、せっかく会計ソフトを導入するんですから、この際複式簿記にチャレンジしてみるもの良いかもしれませんね。視野が広がりますし、税理士さんと対等に話ができるほどに簿記の力も付きます。
経営者は経理と営業が出来ないと成り立たないと、どこかの企業の社長さんが言っていました。
経理が出来ないと、会社が今どんな状況にあるのかを数値から客観的に判断が出来ません。
経営者さん自らチャレンジして欲しいと思います。
あとがきが長くなってしまいました.....最後まで呼んで頂いて有難うございます。
それでは。