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エコキュートの給水管からゴミが出てくるとは!?
2014年に自宅を新築してから、早いもので4年目に突入しています。
設備面では今のところ大きな不具合もなく快適に過ごしている訳ですけれど、最近になって家族から
「お湯張りをしたばかりの浴槽にゴミが浮いている」
との通報?を受け、調査チームが調査に乗り出しました(自分)。
今回は、エコキュートの給排水口からゴミが出る原因とその対策についてエントリーしてみます。
エコキュートとは?
家庭用自然冷媒ヒートポンプ給湯器、いわゆる「エコキュート」ですが、今までお世話になってきたガス給湯・灯油ボイラーに変わって家庭用の温水器としてもだいぶ定着してきました。
2016年時点での各メーカーのエコキュート総出荷台数は、実に500万台にも及んでいるそうです。
エコキュートはヒートポンプの原理を利用した家庭用の総合給水システムで、空気の熱を熱交換機を介してCO2冷媒に取り込み、その冷媒をコンプレッサーを通してさらに高温にしてお湯を沸かすというもの。
オール電化での住宅建築がもはや定番となった昨今では、エコキュート無しでのオール電化新築はあり得ない(意味がない)とまでも言われています。
電気料金が安くなる深夜電力の時間帯を上手に使ってコンプレッサーを回しお湯を作るので、電気代(燃料費)も低価格で済むのが特徴です。
しかも、空気の熱を再利用する、つまり、「再生可能エネルギーを活用する」という意味での「エコ」に特化した画期的な商品なので地球にも優しいのです。
因みに、この家庭用ヒートポンプ給湯器を世界に先駆けて実用化をしたのは日本なんだそうですよ。
理屈はこうだ!
このページに来て頂いた皆さんは、エコキュートがどんなものでどんな仕組みで動いているのかなんて、何となくは分かっていてるからどうでも良いと思っていらっしゃるでしょう。
「 そんなのはどうだって良い!! 対策をはょ!...... 」
とお思いのはずです。
はい!かしこまりました。
でも........、ちょっと待って下さい。
一応原理だけでも説明させて下さいな。
原理理屈が分かってないと、対策を言ったところでもピンと来ないはず。
原理と原因はこうです。
今回問題になっているのは、エコキュートから新しいお湯を浴槽に給水した際に、ゴミのような浮遊物が水面・水中に現れるというもの。
新しいお湯を入れているのに、どうしてゴミが!?......。
この原因は、昨日の残り湯をエコキュートを介して追い焚きする際、浴槽内のゴミが一旦エコキュート側に取り込まれ、お湯張りの際に浴槽に戻ってしまう事が原因のようです。
なので追い焚きをしない家庭ではまずあり得ない話なそうですけど、例えばせっかくお湯を張ったのにその日一人しか浴槽に入らなかったともなれば、お湯が勿体無いのでつい追い焚きしてしまうんですよね。
でも、これは追い焚きが悪いと言っている訳ではございません。
確かに追い焚きしなければこんなゴミ浮遊騒ぎにはならないんですけど、毎朝いちいち水を捨ててしまっては水も勿体無いし、エコキュートなのにそのユーザーがエコじゃないというのもどうなんでしょう?。
再生可能エネルギーは惜しみなく使い回しましょう!。あ、水はエネルギーじゃないか......。
話を戻します。
この浮遊物の正体は、大きく分けて二つの原因があるのだとか。
一つ目は、追い焚きの際に浴槽内に浮遊しているゴミ(人間の体から出たもの)が配管を通る際に配管内に付着したものが給水時に逆流してしまうこと。
二つ目は、水道水からエコキュート内の貯湯タンクに水が取り込まれてからお湯を作る際にカルキが抜けてしまうので、お湯を作る際に様々な不純物も発生してしまのが一つ。
つまり、配管とエコキュート貯湯タンク内のどちらかに原因がある......という事です。
なので、使用年数が長いエコキュートであれば配管のみならずエコキュートの貯湯タンク内部の汚れも疑ったほうがいいとの事。
しかし、貯湯タンクは空気すら入れない密閉されたステンレスのタンクなので、内部を洗浄するのは不可能なそうです。
この記事を読んで配管の清掃作業を何度か施しても症状が改善されない場合は、業者さんにメンテナンスの依頼を掛けたほうがいいと思われます。
料金は結構掛かるらしいです......。(スミマセン、調べてません)。
エコキュートの水抜き作業も年に2回ほど行ったほうがいいそうです。
エコキュートのタンクの構造は、暖かいお湯がタンクの上部に蓄積し冷たい水がタンクの下層に溜まるそうですが、この下層の部分に汚れが蓄積しやすいのだそうです。
で、年に2回程度、タンクの下の部分にある排水口から2~3分の水抜き作業をすることで、不純物をタンクの外に排出することができ、タンク内をいつも綺麗な状態に保てるという訳だそうです。
年に数回のメンテナンスを怠ると配管清掃どころの騒ぎではなくなるそうですので、後悔する前に年に2回の水抜き作業を行いましょう。
ていうか、わたくし住宅の受け渡しの際、ハウスメーカーからこんな説明は受けていませんでしたけど.....。メーカーの手抜きですかね?。
私も今回の記事作成に当たってエコキュートの説明書を読み返したりネットで調べたりして、エコキュートのメンテナンスが必要だという事実を知ったので、近々水抜き作業を行いたいと思います。
そのときは、また記事をUPしますね。
では早速、本題に入ります。
原因は分かった!次、対策。
原因がわかったところで早速対策に乗り出しましょうか。
取りあえず今回は配管の清掃をしてみる
配管パイプ用の洗浄洗剤を使用します。
今回使ったのはこれ。
ジョンソンの 「ジャバ風呂釜洗い」 を使ってみます。
勘違いしないで頂きたいのは、浴槽用の洗剤ではなくてあくまでも「風呂釜洗い」、つまりここで言う風呂釜とは「エコキュート」の事を指しています。
まぁ、風呂釜というよりは「配管」が犯人なんですけど、この洗剤はそもそもその配管を洗うための洗剤と考えても良いようです。その旨が説明書にも書かれています。
ズバリ、分かりやすくエコキュート用の洗剤と考えましょう。
使い方
昨日の残り湯を洗浄のための洗浄水として使います。
お湯を半分捨てる
まず、浴槽の残り湯を半分捨てます。目安は給水口の5cm上ぐらいの水位まで。
昨日の残り湯ですので冷たくなっているはずです。
理想はお湯が暖かいうちに洗浄水として使った方が綺麗になるとの事でしたので、水が冷たい場合は10分でも追い焚きしたほうが良さそうですね。
で、水を抜きながら軽く追い焚きしました。
こんなもんでしょうか。
追伸、上の写真だとバリバリ入浴剤が入っているのが分かりますけど、洗浄水として入浴剤はNGだそうです。
入浴剤の成分によってはジャバの成分と反応を起こして浴槽の内側に汚れを形成する恐れがあるそうです。
混ぜるな危険 ではなくてホッとしましたが、風呂釜を清掃中なのにわざわざ汚れを蓄積させちゃいかんですね.....。
最初から分かってたら、昨晩入浴剤を入れなかったんですけど、なんせ午前中にジャバを買ってきそのまま清掃に入ったので、今回は仕方なくこのまま行きます。
良い子はマネしないでください。
ジャバを入れる
ジャバを1袋ジャバっと入れてしまいます(すいません)、、、。
炭酸がブツブツ言ってます.....。
追い焚き運転をする
この状態で追い焚きボタンを押して、洗浄水を配管内へと導いてあげます。
2~3分追い焚き運転をしたのち、追い焚きを停止して約10分放置します。
水を捨てる
10分放置プレイしたら、あとは水を捨てて浴槽内を軽く洗いましょう。
洗浄後、ドレンを閉じてすすぎ運転のために給水します。
このとき、エコキュートの自動運転は使わないこと。
自動運転を使うと、設定温度通りの熱いお湯が出て満タンまでお湯張りをしてしまいます。お湯張り後のお湯は当然熱いので、その後に長く追い焚き運転が出来ません。
そうなると充分なすすぎが出来ずに配管内に洗剤が残ってしまいます。
この時はシャワーで水を出しながら、給水口の5cm上まで水を足してあげます。
時間にして7~8分ぐらいでしょうか。
水が溜まったら2~3分の追い焚き運転をして、水を捨てて終了です。
そして、もう1回浴槽を洗いました。
あと、忘れてはいけないのがフィルターの清掃です。
写真を取り忘れたんですけど、このフィルターの細かい穴の中にもゴミが詰まってます。
洗い方は、フィルターの裏側から使わなくなった歯ブラシでゴシゴシと磨いてやって下さい。
すすぎも入念に。ゴミが残っていると、せっかくの作業が台無しです。
綺麗になった状態のフィルターが上の写真です。
清掃後
この清掃作業の夜に、満を持して自動でお湯張りしてみました。
ん!?パット見は綺麗なんですけど、よくよく見ると......
ちょっとボケピンですけど、若干の浮遊物がまだ浮いてました。
しかし、家族曰く、「清掃する前とでは雲泥の差だ!!綺麗!!」
と言ってましたので、効果はあったんでしょうね。
ジョンソンのHPで確認したところ、この作業は1ヶ月に1回はやったほうがいいとの事。
うちの場合、2014年10月に家を建てて、2018年の2月に初めて風呂釜清掃なるものを実施したので、新築後実に3年3ヶ月以来初めての清掃作業。
これでは1発で綺麗にならないのは当たり前の話ですね。
という訳で、来週もう1回清掃作業をやりたいと思います。
エコキュート備え付けのご家庭の皆様、1ヶ月に1回は実施したいところですね。
この記事が皆様のお役に立てられれば幸いです。
それでは。